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たにゃとおぎんの夏休み  旅行記です。
by rantanya
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ギリシャ最終日(2)
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(左)アッティカで出土したアリストディコス像。アルカイック期から厳格様式に移行する過渡期のクーロス像です。
(右)ポセイドン像、と言われている像です。右手に何を持っていたのかわからない為、その持っていたものの説によって、三叉の鉾を持つポセイドンと、雷電を手にしたゼウスと、見方が分かれているそうです。このポセイドン像の前でおぎんが同じポーズで写真に収まろうとしたところ、係の人に注意を受けました。収蔵品を撮るのは問題ないが、人と一緒に映るのはダメなんだそう。あ~ビックリした!検索していたら「これらの像や壁画と人との記念撮影は許されない」と書いている人がいたので、ポーズを真似るかどうかはともかくとして、一緒に映ろうとした人は他にもいるんでしょうねぇ。
ほぼすべての部屋に係の人、学芸員さんかな?がいました。これだけ豪華な収蔵品があるとそれくらい注意しないといけないんでしょうね~。
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(左)第15室「エレウシスの浮き彫り」です。農業の女神デメテルとその娘ペルセポネが、エレウシス王子トリプトレモスに農耕を教える様子を描いたもので、トリプトレモスは穀物栽培を世に広めた使者として知られています。
(右)第21室、青銅製の「馬上の少年像」です。15室のポセイドン像と同じく、アルテミオン沖で発見されたそうです。かなり大きいもので(等身大?)、馬の躍動感がすばらしかったです。少年の目がないのがちょっと怖かった。。。
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(左)「アンティキセラの青年像」青銅製。BC340年頃。トロイ戦争の原因となったトロイの王子パリスを描いた彫刻で、掲げた右手には世界一の美しい女神に渡すリンゴが握られていると言われています。

このリンゴを取り合いをしたのがゼウスの妻・ヘラ、アテナ、アフロディーテの3人の女神たち。ゼウスはこのリンゴを渡す役目をパリスに押し付けます。3人はそれぞれ自分を選んでくれた時には、ヘラは力を、アテナは知恵を、アフロディーテは「この世で一番美しい女を与える」と約束しました。そこでパリスはアフロディーテが一番美しいという裁定を下します。このを彫刻は今まさにトロイの王子パリスがリンゴを愛と美の女神アフロディーテに手渡そうとする瞬間を表したものだというのです。

(右)ミロス島のポセイドンと言われる大理石像。BC3世紀。

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(左)第30室「アフロディーテと牧神パンとエロスの像」です。美と愛の女神アフロディーテが、しつこく言い寄ってくる牧神パンを手にしたサンダルで叩こうとしているところで、アフロディーテの息子エロス(天使の姿)がパンの角を掴んでからかっています。「サンダルで叩こうとしている」というのはその後調べていて初めて知ったんですが、見た時にわかっていたらもっと面白かったのになぁとちょっと残念。

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]彫刻の部屋には、アウグストゥスのブロンズ像がありました。他にも暴君ネロの母・アグリッピーナや、アウグストゥスの娘・ユリア、アウグストゥスの妻・リヴィアの像など、ローマ時代の彫刻がたくさんありました。私の大好きな、塩野七生さんの「ローマ人の物語」に出てきた名前がばんばん出てきてちょっと不思議な感じがしました。

by rantanya | 2006-08-24 23:59 | 2006年 アテネ
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